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弁天島 あさり

 

4月、週末は潮干狩りに行くという声をききます。静岡は鳥居が象徴的な弁天島が有名ですね。

あさりは日本だけでなく、朝鮮半島や台湾、フィリピンなどの沿岸各地に生息詩、今ではヨーロッパやアメリカ西海岸などにも移植されています。とても身近な食材ですが、1980年代以降、乱獲だけでなく、埋め立てなどによる砂浜の減少や水質汚染、また近年では温暖化の影響などによりその天然あさりの漁獲量は激減しました。

現在では地元漁師さんの努力により、養殖などの対策がとられています。うまく増殖してくれることを願ってやみません。静岡は全国2位の漁獲量。この恵を良く知り、大切にしていく義務を感じます。今日はこの身近で貴重な食材の話をしたいと思います。

 

 

あさりは海水温が20度前後になる春と秋に産卵します。旬はその産卵を控えた春先と秋口。この為、6月から8月、12月から2月は禁漁となります。潮干狩りシーズンは春先で、これは春ものの方が美味しく、より肥える為だと思います。

潮干狩りは貝の生態を知るとてもいい機会になりますね。生態を知ると、砂抜きや保存をどのようにすればいいのか良く解ります。「砂抜きは3%の塩水で」というのは「海水で」ということで、「底が平らな鍋か洗面器のようなものに」「貝がひたひたに浸かる程度で」というのは「浅瀬に生きるあさりの環境で」ということだからです。

あさりは比較的寒さに強い生物なので、チルドに保存しておいても2・3日は活きています。30度近くの気温の中に放置しておけば、半日ももちません。3日を越える保存は冷凍庫にしましょう。

海のミネラルをたっぷりと成分として持っているあさり。貧血予防に良いという話はよく聞きます。これはあさりが血液の赤血球を作る上で必要な鉄分や、生成に働くビタミンB12を多く含んでいるからです。

ビタミン12は体内のDNA合成と調整、更に脂肪酸の合成とエネルギーの産生に大きく関わるビタミンで、正常な細胞の生成や赤血球の生成を助けています。また、末梢神経を正常に機能させる働きもあり、眼精疲労や肩こりの解消にも役立ちます。とても重要なのに、他にはあまりもとめられない成分ですね。

ただ、あさりはタウリンの他、鉄や亜鉛などのミネラルを豊富に含み、滋養強壮効果もある刺激要素も含む食材。胃の調子が悪かったり、体調が悪かったりすると消化できず、食あたりを起こします。コレステロールを下げ、動脈硬化や高血圧を予防する効果があるといっても、摂取には注意を要します。

生活習慣病予防食材として適度に美味しく取り入れていきましょう!春はキャベツが甘く、あさりと効相性…PARICAでもポタージュにしたり、ソースにしたりランチで提供しております。この旬の時期にめいっぱい恵を享受してまいりましょう!!

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